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来日ライブレポート 〜LIVE REPORT〜 Billboard Live TOKYO 

エリオット・ヤミンの再来日公演が昨年と同じ会場ビルボード・ライヴ東京で行なわれた。会場はほぼ満席。昨年と比べると、若い女性が増えたように思う。特に最前列のテーブルに2人〜4人の女性グループが多い。しかもみんなカワイイ。後日特筆すべきこととして、エリオットに話したら、「ちゃんとステージからも見えていたよ」との答えだった。


バンドは6人編成。彼らの演奏に促されるようにして、デニムに黒いシャツ、カジュアルなタイというファッションのエリオットがステージに登場する。一斉に沸き起こった歓声も華やかだ。オープニングは、新作『ファイト・フォー・ラヴ』から『Cold Heart』をパワフルに熱唱する。ステージから一気に熱気が発せられるパフォーマンス。このリアルな熱さがアルバムとはまた違ったエリオットの魅力だ。


前半は、新作からの曲が続く。そのなかでイントロで早くも歓声が上がり、本人も「お気に入りの曲」と紹介したのが『Know Better』だ。せつない思いを吐き出すかのように歌う歌が心に強く迫る。中盤と後半で、デビュー作『ウェイト・フォー・ユー』からの曲を披露。『Alright』、『In Love With You Forever』、『One Word』、『Wait For You』の4曲だ。手拍子が自然と起きるなど、どの曲も愛されていることがわかるが、なかでもヒット曲『Wait For You』の最後で大合唱が巻き起こる。この会場は、食事と共にアルコールも楽しめる環境。普段はリラックスしながら見る観客が多いのだが、この日は会場が一体となるなど、音楽に対する愛情に溢れていた。それもエリオットの人気を示すバロメーターのひとつだろう。
最後を飾ったのは『Someday』。新作のレコーディング中に天に召された母に捧げて書いた曲で、「いつも天国にいる母に届くようにと、空に向けて歌いながら、瞳が濡れてしまう」という。その思いが観客にも伝わるのだろう。涙が頬を伝わる人の姿も見えた。


前回と同じ会場なので、比較しやすく、今回の盛り上がりにファン層が広がっていることを確信し、胸が熱くなる思いがした。それはエリオットも感じていたようで、ステージでは“Thank you”と”Amazing”を連呼し、後日のインタビューでも「観客の最高の反響にバンド全員がパワーを与えられた気分になって、いつも以上にいい演奏が出来た」と語っていた。
いつか彼のキャリアを振り返った時に、ベスト・パフォーマンスのライヴとして語られることになると思う。もちろんこれを超えるコンサートが観られることも期待しつつ…。さて、次の来日公演はいつになるのだろう。


TEXT:服部のり子
PHOTO:Masanori Naruse

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